こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
この記事を読むだけで、初めての方でも健康保険の切替についてよく理解できますよ!
なぜなら、ファイナンシャルプランナーの資格を持つ私が、実際に退職した際に迷った問題についても詳しく追記しているからです。
記事前半では健康保険4種類について、後半では具体的な手続き方法について、最後にはQ&Aも記載しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
この記事の内容を理解して、正しく健康保険の切替手続きを完了させましょう!
すぐに具体的な手続き方法について知りたい方は、「健康保険の具体的な手続き方法」へどうぞ!
退職後の健康保険は4種類!選び方と概要
健康保険は全部で4種類あります。
会社を退職後は、必ずいずれか1つを選択して加入してくださいね。
ただ、どの健康保険に加入すべきかは、退職後の状況によって異なります。
そこで、状況と対応する健康保険を、以下の表にまとめました!
状況 | 選べる健康保険 |
退職後、会社などに所属する |
|
それ以外 |
|
あなたはどの健康保険に加入することになるか、ある程度絞れたでしょうか?
以下の記事では、それぞれの健康保険について詳しくまとめますので、どの健康保険に加入するか考えながら確認してくださいね!
転職先の健康保険
選択肢1つ目は、転職先組織の健康保険に加入する場合です。
選択肢といっても、現在の会社を退職後に別の会社に転職することが決まっている方は、こちらを選ぶことになるのではないでしょうか?
詳細は以下です。
加入できる人 | 会社員など |
保険料 | 事業主とあなたで半分ずつ負担 |
退職前の健康保険との主な違い | 特になし |
任意継続
選択肢2つ目は、これまでの会社で加入していた健康保険を、同じ内容のまま任意継続する場合です。
注意点としては、健康保険任意継続制度を利用するには条件があること、また、任意継続できる期間は2年間までであることです。
詳細は以下です。
加入できる人 | 健康保険に継続して2ヵ月以上加入している人 |
保険料 | 全額自己負担 |
退職前の健康保険との主な違い |
|
国民健康保険
選択肢3つ目は、国民健康保険に加入する場合です。
国民健康保険は、自営業者や就職が決まっていない方などで、任意継続を選ばなかった方が選ぶことが多いです。
なお、国民健康保険の場合、扶養していた家族などについても新たに保険に加入し直す必要があるためご注意ください!
詳細は以下です。
加入できる人 | 誰でも(生活保護を受けていない等の細かい制約は有り) |
保険料 | 市区町村によって異なる |
退職前の健康保険との主な違い | 家族などを扶養として扱えなくなるため、それぞれが保険に加入し直さなければならない |
家族の扶養
選択肢4つ目は、家族の扶養に入る場合です。
扶養に入れるかどうかには条件があるので、以下をご確認ください。
加入できる人 | 組合によって異なるが、主に以下
|
保険料 | かからない |
退職前の健康保険との主な違い | 特になし |
健康保険の具体的な手続き方法
健康保険4種類について、概要は掴めたでしょうか?
「まだ迷っている……」という方は、最後に記載しているQ&Aを見ていただければ、決断のヒントになるかもしれません!
それでは、どの健康保険に加入するか決めたら、次は具体的な手続き方法について確認していきましょう!
該当するものだけ確認したい方は、以下のリンクから飛んでくださいね。
転職先の健康保険
転職先の健康保険に加入する場合は、転職先組織の指示に従って手続きを進めてください。
任意継続
健康保険任意継続制度を利用するためには、退職日の翌日から20日以内に申請を行わなければなりません。
20日を過ぎてしまうと原則加入できなくなってしまうため、ご注意ください!
詳細は以下です。
申請方法 | 加入していた健康保険組合に申請書を提出 |
いつまで | 退職日の翌日から20日以内 |
必要なもの | 申請書 |
国民健康保険
国民健康保険に加入する場合は、お住まいの市区町村の国民健康保険窓口にてお手続きください。
詳細は以下です。
申請方法 | お住まいの市区町村の国民健康保険窓口 |
いつまで | 資格喪失日(退職の翌日)から14日以内 |
必要なもの |
|
家族の扶養
こちらについても、転職先の健康保険と同様、加入している組合の指示に従って手続きを進めてください。
【Q&A】健康保険について、5つの質問に回答!
ここからは、よくある質問について回答していきます!
これまでで解説しきれなかった細かい部分について、Q&A形式で回答を用意しました。
どれに加入するか迷っている方や、これまでの内容で解決できていないお悩みをお持ちの方は、一度目を通してみてください。
国民健康保険と任意継続どちらが得か?
国民健康保険と任意継続、それぞれかかる保険料は収入や状況によって異なります。
例えば……
- 扶養家族がいる場合
国民健康保険の場合は、家族全員が保険に加入する必要がある(全員分の保険料がかかる)
⇒任意継続の方がお得
- 退職後、すぐに収入が大きく上がることが想定される場合
国民健康保険の場合は、前年中の収入から保険料が算出されるため、収入が大きく上がれば保険料は高くなります。
一方、任意継続では2年間保険料が変わりません。
⇒任意継続の方がお得
- 軽減制度を利用する場合
国民健康保険には軽減制度がありますが、任意継続にはありません。
⇒軽減制度を利用する場合、国民健康保険の方がお得
このように、収入や状況によってどちらがお得かは変わってきます。
保険料は試算してもらうことも可能なので、不安な方は窓口に問合せるのが確実かと!
【問合せ先】
- 国民健康保険:お住まいの市区町村の国民健康保険窓口
- 任意継続:加入していた健康保険組合
退職日と入社日に数日~数週間だけ間が空く場合、その期間は保険に加入しなくていいの?加入する場合の保険料はどうなる?
退職日と入社日に期間が空く場合、たった1日であっても国民健康保険に加入しなければなりません。
保険料は月単位での計算となるため、加入期間が1ヵ月に満たない場合でも、支払う金額はひと月分となります。
すぐに再就職が決まっている場合は、資格喪失日から転職先の健康保険に加入するのがおすすめです。
国民健康保険の手続きを期限内に終えられなかったらどうなる?
14日を過ぎてしまった場合でも手続きは可能です。
しかし、以下のデメリットがあります。
- 保険証が無いため、医療費が全額自己負担となる
- 資格喪失日から、保険料を遡って請求される
加入後、保険証はいつ発行されるの?
保険の種類によって異なるので、正確な期間は各窓口にお問合せください!
目安としては、以下になります。
- 国民健康保険:当日~1週間程度
- その他:1週間~2週間程度
健康保険証が届く前に医療機関にかかる時の対応は?
「健康保険被保険者資格証明書」を発行してもらい、受診ください。
【まとめ】健康保険の切替手続きを正しく完了させよう!
加入すべき健康保険の種類と、その手続き方法はイメージできたでしょうか?
もう一度、内容をまとめますね!
退職後、会社などに所属する方 | 【転職先の健康保険】
|
それ以外の方 | 【任意継続】
|
【国民健康保険】
|
|
【家族の扶養】
|
これまでの内容を読んでいただければ、迷うことなく手続きが完了できるかと思います。
それでも疑問点が残ったり、イレギュラーな状況で困っていたりする方は、各窓口にお問合せくださいね!
余裕をもって正しく手続きを行いましょう!